低用量ピルをご利用の皆さまへ
低用量ピル。
避妊目的の飲み薬として
広く使われていた「ピル」で重い生理痛が軽くなった、
出血量が減った、などの報告が相次いで
発表されたことを受けてピルの効果をそのままに、
副作用を減らすために
ホルモン量を減らし調整した、「低用量ピル」。
現在では
月経困難症の治療薬として
広く普及しています。
いわゆる「血栓症(けっせんしょう)」です。
低用量ピルには、血液をドロドロさせる働きがあり、
固まりやすくなった血液が
血管(血液の通り道)を詰めてしまうことを
「血栓症」といいます。血液が十分に運ばれなくなって
その先の組織(臓器)がダメージを受けます。
低用量ピルを使用しているかたは
激しい頭痛・ろれつが回らない・息切れ・胸痛・
足の痛みなどがありましたら、自己判断で様子見ずに
すぐに、産婦人科を受診してください。
***
月経がつらい女性にとって、低用量ピルはホントに
福音でした。
21世紀の現代でも副作用の無い100%安全な薬など
ありません。大切なことは最新情報に基づいた
落ち着いた対応をすること。
周囲に煽られて、やみくもに中止するのでなく
気になる症状があったら早めに
相談することで、十分対処できることが多いので
使用そのものを「悪」としないように
心がけたいものです。
(゚ー゚)
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